新卒の正社員就職率が80%超えても、既卒は45%なので、既卒の就活は、かなり厳しいですよ。


既卒の内定率は、新卒の内定率の半分です。

以下の図は、2018年度マイナビ大学生内定率調査の結果です。
新卒、既卒に、8月の時点で内定があるかを聞きました。

引用 マイナビ

新卒は、8月の終了時点で、約8割の人が企業から内定を頂いて、企業の正社員への就職に成功しています。一方、既卒の人は、約半分の45%の人しか企業から採用されていません。かなり就職率が落ちています。

既卒の就職が厳しい理由① 応募できる会社が少ない

以下は、厚生労働省の調査、「労働経済動向調査」の中で、明らかになったものです。

左の図は、新卒採用枠で既卒者が応募可能か?という問いの結果です。2018年現在で、全体の43%のみが応募可能だったと答えています。サービス業に関しては、18%しか既卒者の応募を受け付けていません。

右の図は、既卒が応募可能だった40%の企業の中で、既卒に年齢制限をかける企業は、35%あり、そのうち何年までなら既卒を受け入れるかを聞いた結果です。
年齢制限をかけている企業の93%が3年までなら既卒の応募が可能だと答えています。

分かりやすく言うと、新卒の時に企業への応募が100社可能だったとしても、既卒になれば40社のみです。1年もすれば8社減り32社。3年もすれば28社まで減ります。

以上のように新卒で就職活動をするのと既卒で就職活動をするのは、全然違います。新卒では、基本的に若手の人材を大量に抱え込む一括採用が基本になります。大企業、中小企業、ベンチャー企業が一気に採用を始めます。

一方既卒の採用は、新卒採用で十分な人材を確保できなかった企業や新卒入社した人が辞めた企業が採用活動をします。したがって新卒の方が多くの企業に入れる可能性があるとも言えます。

既卒の就職が厳しい理由② 結局既卒より、新卒のが有利

更に残酷なデータがあります。厚生労働省が調べた「労働経済動向調査」の中で、 既卒の応募を受け入れた企業の中で実際に既卒を採用したか?という調査の結果です。その業界平均だと47%が既卒を採用したことがないと答えています。

ただでさえ、応募できる企業が多くないのに、実際に応募してもほとんどが不採用。これが実態です。結局企業は、ポテンシャルで人を採用するので、年齢が重要です。なので、新卒と既卒で同じくらいの能力なら結局新卒の方を採用してしまいます。

新卒も既卒も受け入れている企業に採用されるのは、新卒で就活しても内定がもらえるのだけれども、「留学していた」「直前にやむを得ない事態で入社、就活出来なかった」などの特別な理由がないと企業から採用されません。

こういった事情より既卒の方は、就職活動の仕方を工夫しないといけません。既卒の就職率が80%を超える就職活動の仕方がありますので、以下の記事を参考にしてください。

社会人経験のない、既卒が企業にアピールできることは何か?

既卒者には社会人経験や業務にまつわる知識・スキルがないことは、企業の採用担当者も分かっていますし、企業もそこには期待をしていません。企業の採用担当者が既卒に期待しているのは、入社後に成長して、企業の利益に貢献してくれる人材になるかどうかだけです。

したがって企業が既卒を採用する際に重要にしているのは以下のようなことです。

  • 出来る人の意見を素直に聞け、成長出来るポテンシャルを持っているか?
  • 入社意欲が高く、入社後に辛いことがあっても頑張れる人材か?
  • 企業で実際に働いても、周りの人や求職者自身に良い影響があるか?

もちろん企業によって、細かな採用基準は異なりますが、多くの企業採用担当者が共通して、チェックしているのは上記のようなものです。

既卒を企業が採用すれば、基本的なことから教えていく必要があり、コストがかかるのは、デメリットです。しかし、社会人経験を積んだ人が転職する中途採用では、前職の社風や業務の進め方に捉われてしまい、入社後にその会社に合わせられないということもあります。

その点、既卒者であれば新卒と同様に成長スピードや伸びしろに期待できると考えている企業が多くあります。したがって大切なことは、今までどうだったかではなく、今後どうなりたいかです。

既卒になった理由を面接で聞かれた時にどう返せばよいか解説します。

面接官には、質問の意図というものがあります。したがって相手の質問の意図を理解して返答すると良い答えになります。

既卒になった理由を聞く面接官の意図

面接官
面接官
既卒になったんだから、何か問題がある人なのでは…。

回答の方向性

面接官は、新卒で就職をしなかったことになにか理由があると思っています。したがって既卒になった理由を正直に話しましょう。誤魔化すのは絶対にNGです。既卒になってしまった良くない理由があるなら、そのことを正直に認め、反省して行動していることを伝えることが大切です。

新卒の就職活動がうまくいかなかった場合

「新卒の就職活動がうまくいかなかった」という人は、正直に理由を話しましょう。
ただし「就活に失敗した」とだけ伝えると企業の面接官は、どの企業も欲しがらない人材なのではないかと思います。なので、新卒の就職活動がうまくいかなかった理由と反省してどのような行動をとっているかを話すと良いです。

コツとしては、新卒の就活に失敗した話は「失敗談」として話すことです。
面接官はあなたよりも年上ですし、面接をするということは、そういった事情があることも理解しているので、失敗談として話すと理解してくれることが多いです。

新卒の時に就職活動しなかった場合

「就職活動しなかった」という人は既卒を選んだ理由を伝えましょう。
近年は就職活動をしないで卒業する人も増えているため、面接官によってはあまり気にしない人もいますが、きちんと説明しないと「計画性のない人」、「働く気のない人」、「学生気分が抜けていない人」と思われてしまう可能性があります。

就職活動を真剣にしないで大学を卒業した場合

学生時代にアルバイトばかりをしていた人、部活に一生懸命だった人、単位を取得するために忙しかった人、正社員になる必要性をあまり感じなかった人などが含まれます。

自分のやりたい仕事がわからなかった、なんとなく既卒になってしまった人は、当時のことを反省していることやこれからどうしていこうと思っているかを伝えましょう。今後に期待させるような話し方をするのがコツです。

大学を卒業してやりたいことが他にあった場合

資格、公務員試験、バンド、演劇、スポーツなどやりたいことがあった人です。

やりたいことをあきらめて就職する場合、なぜそのやりたいことを諦めて企業に就職しようと思ったのかを伝えると良いです。「なぜあきらめたのか?」の説明をする際には、期限を決めていたと答えると良いです。期限を決めていたことで「計画性がある人」に見えます。

既卒の面接についてさらに詳しく知りたい方は、以下を参考にしてください。

既卒は就職支援をしてくれるハローワークかエージェントがおすすめです。

既卒の人が就職する際には、ハローワークかエージェントがおすすめです。どちらも求人選びの方法から書類選考、面接対策までをも無料でしてくれます。

既卒で就職活動をしていると、中々周りに悩みを相談できない人も多いです。やはり既卒特有の悩みってあると思います。同じような経験を持っている人も少ないし、社会人の友達に就職の相談をするのも気が引けると思います。そういう人でも気軽に行けるのが、 ハローワークやエージェント です。

ハローワークとエージェントの違い

ハローワークは、公的な就職支援サービスです。一方エージェントは、民間の就職支援サービスです。

ハローワークとエージェントの大きな違いに、求人掲載料があります。企業が求人を出す際に、ハローワークは、無料で、エージェントは有料です。この違いが大きな差を生み出しています。

ハローワークは、よくも悪くも求人の質がバラバラです。たまに優良企業が、無料だから出してみるかくらいの気持ちで、求人を出す場合もあります。しかし採用されるかは、別な話で優良企業の採用ハードルは高いです。

そうなると中小、ベンチャーなどそこまで人気がない企業へ就職するのが現実的です。ただこれらの企業は、本当に玉石混合です。企業というのは、そもそもサービスや商品を売って、お金を儲けています。その中から給与を従業員などに払っています。

ハローワークに掲載している企業の中には、ハローワークにしか求人が出せない儲かっていない企業もあるのが事実です。そういった企業が悪事を働かすこともあります。なので注意が必要です。

以下は、NHKが報道した求人トラブルです。

求人情報と実態が全然違うと報道されました。
私のもとにも、中退後に就職活動をして正社員で入社したのに、実はアルバイトだったということも聞きました。なのでハローワークよりエージェントの方が良いと思います。

エージェントは、ブラック企業を排除してくれます。

民間のエージェントは、ハローワークと違い企業の求人掲載料が有料です。したがって、ある程度のレベルの基準で、ブラック企業をフィルタリングします。

エージェントによっては、エージェントの価値を上げるために徹底的に、ブラック企業をフィルタリングしているところもあります。なのでエージェントを利用した方が良いでしょう。しかし地方の方は、求人がないかもしれません。

以下がエージェントの対応エリアです。

エージェントの対応エリア 

サービス名対応地域
DYM就職 東京 神奈川 千葉 埼玉 北海道 宮城 神奈川 愛知 大阪 京都 神戸 三重 愛媛 岡山 広島 福岡 熊本
ウズキャリ 東京、大阪、名古屋、福岡 、沖縄
(上記の5都市で就職するなら、電話・skype相談でも利用可)
ウズカレ東京
就職Shop東京、埼玉、千葉、神奈川、兵庫、大阪、京都
ハタラクティブ東京、神奈川、大阪、名古屋、福岡
いい就職ドットコム 東京、大阪、名古屋、横浜
上記以外の都市でも、電話相談が出来れば使えます。ただ求人が少ないので、他のエージェントが使える人は、そちらが良いです。
ジェイック 東京、千葉、神奈川、埼玉、宮城、愛知、大阪、兵庫、京都、福岡、広島、北海道

基本的に、エージェントは東京、大阪、名古屋、福岡にあります。いい就職.comは、地方でもOKと言っていますが、本当に求人があるかというと微妙です。ただ1度チャレンジするのも価値があると思います。

エージェントの選び方、おすすめのエージェントも紹介しているので、以下を参考にしてください。

最後に大切なのは、行動力です。最後まで諦めない姿勢が内定につながります。

既卒になると、仕事をしているわけでもないし、学生でもないから、世間から隔離されている感覚がある人もいると思います。また自信を失って、何をやっても上手くいかないのでは?と思う方もいると思います。ただその状況を変えるには、とにかく行動をするしかありません。

なるべく早めの行動が良い就職先を見つける最善の方法です。例えば、営業職で実績を出してから、更に難易度高い営業職に行く場合は、実績をアピールするので年齢は関係ありません。

しかし未経験職種へのチャレンジの場合、ウリにするのは若さと意欲です。また新卒と違って、既卒、第2新卒の就職、転職にすごく有利な時期はありません。あなたが今日何もしなかったら、これから先の人生今以上に就職が有利になることはありません。

既卒でどうしても人気な大企業に入りたい方は、転職で狙いましょう。

既卒の方で、たまに「有名大手企業が良い」とか「あの仕事、あの会社でないと嫌だ」などもことを言っている人がたまにいます。既卒でもそういった企業に入る方もいます。

ただそれは、留学していて就職活動が出来なかった人や高学歴で学生の時に起業をしていて、就職活動が出来なかった人など特別な理由が存在します。そういったこともなく、普通に就職活動をして、既卒になってしまった方は、超人気企業は厳しいです。

ただ社会人になって仕事で成果を出せば、そのような評価を覆すことが可能です。
以下の図は、労働政策研究・研修機構で行われた調査で、企業が中途採用を実施する理由です。

大企業が中途採用をする1番の理由は、専門分野の高度な知識やスキルを持つ人が欲しいからです。実は、中小、ベンチャー企業出身の人でも大企業に行く人はいます。その方の多くは、客観的に見ても実績をあげられている人です。要するに会社の中で、数字を作れている人です。

なので、社会に出るのが遅れたとしても、「こころざし」次第では、十分社会で活躍できる人材になれます。あなたに必要なことは、1日でも早く社会に出て、1日でも早く仕事で実績を作り、その実績を基に転職活動をすることです。あなたが若くにその領域に到達出来たら、きっとあなたの願いも叶うはずです。