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将来、もしくは今経済的に自立しているフリーターは、立派だと思います。
立派な例① 夢の実現のために一時的にフリーターをしている。
フリーターでも良いと思う人の特徴は、将来のことを考えながら計画的にフリーターをやっている人です。こういう人は、あなたの夢が将来叶えば、今とは全然違う風景が待っていると思います。そうなると自然にフリーターを辞めると思います。なので問題ありません。
フリーターのメリットはとにかく時間に融通がきくところです。このメリットを最大限活かし、生活のためにフリーターをやりながら俳優、ミュージシャンを目指したり、公務員試験、資格試験に向けて勉強をしたりしている人もいます。
こういうフリーターで毎日一生懸命頑張って、周りが応援してくれるなら問題ないと思います。とにかく自分の将来のために頑張ってください。
立派な例② 自立した生活をしている。
フリーターの方でも、1人暮らしをして、毎月何万円かをしっかり貯金している人もいます。こういった人は、周りに「就職をした方が良い」と言われてもその理由が分からないかもしれません。
世間体が悪いからって人様に迷惑をかけているわけでもない。「将来の事を考えろ」といわれても一生結婚する気はないし、生涯現場で働いていたいと思うので、今のままで良い。
仕事だってちゃんとやっているし、税金や社会保険料も払っているから社会人の責任も果たしている。
正直フリーターでも上記の状態なら、フリーターでも立派だと思います。ただ若いなら自分の考えをもう1度考え直してもらいたいです。
フリーターが悪いと思う人の意見も一理あると思います。
フリーター問題の1番の根本は、お金だと思います。
以下の図は、厚生労働省が平成29年に調査した雇用形態による賃金の違いです。

非正規雇用の人は、10年後、20年後にも年収は、変わらないですが、正社員は、年収が倍くらいになっています。
正社員は、フリーターと違ってボーナスや昇給や退職金などがあります。
フリーターの収入が上がっていかない理由
アルバイトの仕事は、基本的にやる気があれば、誰でもできるように、設計されています。
高いスキルが必要とされないので、ある程度の労働条件を出せば、多くの人が応募してきます。仕事に応募してきた人の中から安い人件費で、多く会社に貢献する人が採用されます。
もちろんバイトでも働いたら大変なんですけど、仕事の設計上努力をしても、中々時間給が上がらない仕事をしているんで、企業は、給与を中々上げられないのです。
企業の人件費割合は、2~3割くらいです。ということは、年収1千万が欲しかったら、あなた3000万円~5000万円くらいの売上を出す必要があります。
会社員は部下を持って他人にお金を稼いでもらったり、スキルを付けることで、自分の時間給を増やします。それは、フリーターのままではできないと思います。
フリーターが悪いと思われる理由① 将来設計が甘い
先程言った通り、フリーターは、収入がずっと上がりません。なのでもしもの時に結構困ります。というのも月収が20万円だと、手取りが16万円くらいだと思います。
もし、緊急で何かお金が必要なった場合大丈夫ですか?緊急というのは、病気やケガもあり得ますし、不景気とかで職場から解雇される可能性だってあります。そういった時に蓄え、もしくは保険にしっかり入っていますか?
老後資金は、数千万円の貯蓄が必要です。ちゃんと貯められますか?
しかもフリーター生活が20代だけでなく、30代、40代、50代、60代、70代くらいまで続く可能性があります。
日本の平均寿命は、85歳です。生活費は、生きていればずっと払わないといけません。なのでもしリタイア出来るとしたら、お金を稼いだらです。そのリタイアの時期はフリーターが1番遅いと思います。そこまで働く覚悟がありますか?
普通にサラリーマンをやっていれば、65歳で定年です。寿命の85歳まで20年間生活できるだけのお金が必要です。月々10万円の生活費が必要だとしても、年間120万円。
それを20年なので、20年×120万円=2400万円が必要です。
このお金をどうしますか?
国民年金は、毎月1万6000円の支払いを20歳から60歳までやれば、老後月々5万5000円もらえます。
しかしフリーターの方は、年金を払っていない方が多いのが現状です。 年金は最低10年は、払わないと1円ももらえません。例え10年払ったとしても、年金を払っていなかったら、払わなかった分だけもらえる年金の額も減ります。
1か月の出費が10万円で、年金が5万円。それで20年なら20年×(10万円ー5万円)×12か月=1200万円の貯蓄が最低必要です。
フリーターを20歳から始め、60歳で終えるにもしても40年間で1200万円なので、毎年最低30万円の貯金が必要です。社会保険の未払いは、もちろんなしです。
30歳で300万円、40歳で600万円、50歳で900万円、60歳で1200万円です。またこの数字は最低ラインです。フリーターの給与は、上がっていかないのでこのペースを下回ると絶対に挽回が出来ません。
もしお金で困れば、政府などに頼ることになる
もしお金が足りなくなれば、生活保護を頼るようになると思います。生活保護は、国民の方が一生懸命働いたお金から、税金を差し引いて払われます。
こうなったら、さすがに何が悪いとは言えません。若いころは、大丈夫だと思っていても、本当に将来大丈夫なのかは考えないといけません。
もしもの時に対策をとるから失敗しても上手くやれるのです。何も考えていないと必ず誰かに迷惑をかけることになるでしょう。
フリーターが悪いと思われる理由② 誰でも出来る仕事をしている
フリーターは、基本的に正社員の方から大した仕事をしていないと思われています。理由は、仕事の責任の重さと難易度です。
先程も言いましたが、フリーターの仕事は頑張れば誰でも出来るように設計をしています。難しい仕事は、正社員がやります。またその責任の所在も正社員にあります。
そうなると難しくて、責任の重い仕事を正社員がしていることになります。簡単な仕事でないからこそ、給与が上がるのです。その一方で大変さもあります。その大変さを分からないから、フリーターは気楽で良いと思われるのです。
フリーターが悪いと思われる理由③ 信用がない
フリーターの人は、社会的な信用がありません。
世間体という部分でもそうですが、ローンや融資なども社会的信用がないので受けられません。正社員の方の多くは、老後のことも考えて、マイホームをローンで借りて、購入したりします。しかしフリーターはそういった場合に審査が通らない場合が多いです。
正社員であれば、返済能力があるとみなされますが、フリーターはいつ収入が途絶えるかわからないため、銀行がお金を貸したがりません。
特に深刻なのが老後に住む場所です。賃貸でも大家さんが貸したがりません。お金の面もありますし、貸してもし死んだら事故物件です。そういったリスクがあるので、大家が貸したがりません。そうなると賃貸ですら借りれなくなるかもしれません。
男性フリーターは、女性からも信用されない
以下は、男性の収入別未婚率です。
年齢は、35歳~44歳です。男性の平均結婚年齢は、30歳くらいなので、結婚に行き遅れた人です。
以下のグラフでは、年収と未婚率の図です。

収入が低ければ、低いほど未婚率が増えています。
以上のように男性フリーターは、女性から信用されていません。というのも安心が出来ないからです。自分の生活、子供の養育費などを考えると相手の収入が高い方が良いと思っています。
30歳以下なら、就職活動をしっかりやれば、正社員に大抵の人がなれます。
年齢が上がれば、 正社員になりたいと思ってもなれない
フリーターを長く続けていると、最終的に正社員になれなくなります。フリーターが正社員になる際、企業は将来の成長を考えて、人を採用します。
したがって、就職で大切なのは、仕事に対しての熱意と年齢です。
同じくらいの能力なら若い人が採用されます。なので若ければ、若いほど就職に有利です。
また正社員になるにも時間制限があります。
求人が減るのは、25歳、27歳、30歳です。その後35歳くらいまでは正社員のチャンスがあります。
もし、正社員になりたいなら、就職活動のやり方を書いておくので、ぜひ参考にしてください。