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高卒フリーターが正社員に就職するまでの流れ
高卒フリーターが就職するには、自分がやりたい仕事を見つけて、その職種で求人が出ていないかを確認します。求人を見て、その他もろもろの労働条件を見て、気に入ったら求人に応募します。その後、書類選考、面接をうけて採用が決まれば、就職となります。
就職がすぐ決まる人は、会社に入社する目的が定まっている人です。
正社員として会社に採用されやすい人は、自分の目標を叶えるために会社に入ることが必要だと言える人です。
自分は何かしらのスキル、経験を会社に入って身につけたいでもいいですし、企業に正社員として、入社してからこういったことを経験したいでも何でも良いです。
企業に正社員として就職出来る人は、「将来〇〇をしたいから、今はこの会社に入って〇〇を経験しなければならない」という事が自分の言葉で言える人です。
会社に入社する目的を定めるには、自己分析、職種、業界、会社の理解が大切
就職とは、自分の過去の延長線上にあるものです。今まであなたがどんなことに興味を持ち、どのような行動をしてきて、様々な経験で何を感じたかが大切です。
例えば、今まで会社や個人の方に電話をして、営業の商談を取り付けるテレアポの仕事をしていたとします。
その時に自分でノルマを設定して、そのノルマを達成していく喜びを感じたのであれば、目標に向かってコツコツやるのが得意で、かつ人とコミュニケーションをとることに苦痛に感じない人です。
そういった人が、向いている仕事は、営業なので営業を目指すと良いです。職種が営業と決まったら、今度は会社や業界選びです。
ここで仮に就職先が土日休みが良いとします。そうなると企業向けに営業をする法人営業がおすすめです。法人営業では、自社のお客さんが企業です。一般的な会社は、土日休みで会社がやっていないので、自分の会社も土日休みになります。逆にお客さんが一般消費者なら土日は仕事で、平日休みになる可能性が高いです。
次に決めるのは、営業で何を売るのかです。人との出会いを大切にしたいと言うなら、企業の採用などを支援する人材業界が良いですし、お金を儲けたいなら今流行りのIT業界などがあげられます。今回はお金を稼ぎたいケースにします。
そうなると営業→法人営業(土日休み)→IT業界(金を儲けたい)→営業成績に応じて給与が上がる会社→第1希望A社、第2希望B社などが決まっていきます。それで就職活動のスタートです。
ほとんどの人が職種、業界、会社選びなどに一貫性がないから不採用になる。
就職活動で上手くいく人って数社~最大10社くらしか受けません、ちゃんと準備して行くからです。面接でも結構楽勝に答えられます。
どうして営業が良いの?→テレアポで数字を追いかけるのが楽しかった。
どうしてIT業界なの?→市場が拡大していて、今後仕事に困らないと思うから。
どうしてこの会社なの?→営業で頑張れば、評価していただけるから。
などです。
どんなことを面接で聞かれてもしっかり、就職先をよくよく考えてからうけているので、面接であたふたしません。なので結構すぐに就職が決まります。
就活が初めてならハローワークやエージェントなどの就職支援を頼んだ方が良い。
正直就職活動が初めてなら、ハローワークやエージェントなどの就職支援を頼んだ方が手っ取り早いです。理由は、求職者自身で自分に合った会社や業界、職種を選べないからです。
例えば残業が少ない方が良いと思っている人は、どの仕事が良いと思いますか?
事務と答える人がいるかもしれません。しかし事務は求人数が少なくて、中々就職できる人がいないので、答えとして微妙です。
未経験からでも十分できるインフラエンジニアと答えるのがベストな回答です。インフラエンジニアって仕事をあなたは、知っていましたか?
このように仕事や業界、会社の理解が少ないと自分の可能性を知らないうちに失ったりして損をします。したがってプロの就職支援を頼んだ方が良いです。
詳しい就職活動の仕方は以下を参考にしてください。
高卒、資格なし、職歴なしなどでも、研修をうけてから就活できるので、大学や専門学校はいりません。
就職の際に資格があると有利です。しかし注意が必要なのが仕事で必要な資格なら評価されるという話です。残念ながら就職先の仕事に必要のない資格は、評価されません。
なのでまず自分が何をしたいのかを明確にしてから、それに必要な資格をとるようにしましょう。資格をとる、大学や専門学校に行くとしてもまず目的をはっきりさせましょう。
もし何がしたいかはっきりわかっていない、もしくは就職がしたいなら、仕事に必要な経験、資格の勉強をさせてくれる場所に行きましょう。それは、研修付きの就職エージェントです。費用は無料です。
エージェントは、求人を持っており、そこに就職させて収益を得ているので、研修が内定と直結しています。
とりあえず研修をうけてみて合わなかったら退会も簡単です。興味があれば使ってみると良いです。エージェントの説明などが載っています。
高卒フリーターから出来る仕事と就職先
高卒のフリーターが就職先を決める際に重要なのが職種
企業に就職する時には、業界ではなく、職種を調べて就職活動をすることをおすすめします。
新卒なら会社に入社後、企業があなたの適性を見て、何の仕事をすべきか決めるので業界を調べて就職活動をするのは良いです。
しかしフリーターなどの既卒が就職をする場合は、あらかじめ企業は、仕事内容をはっきりさせてから求人を出すのでどんな職種が良いのか考えると良いです。そうしないと面接で志望動機も言えません。
未経験からでも出来る仕事は、大きく4つに分かれる。
会社は、商品やサービスを提供して利益を生んで存続しています。
そうなると①商品やサービスを売る仕事、②商品を作る仕事、③サービスを提供する仕事の3つに分かれます。
ただ会社って法律を守ったり、税金を納めたり、人を探して雇ったり会社の存続のためにやらないといけない仕事も存在します。基本的には、上記の3つの仕事が会社を存続するために必要な仕事ですから、そういった人たちが自分の仕事に集中できるようにしないといけません。そういった事情もあり、会社をサポートする仕事が生まれます。
なので職種は主に、① 商品やサービスを売る仕事、②商品を作る仕事、③サービスを提供する仕事、 ④会社をサポートする仕事の4つに分類されます。
高卒フリーターにおすすめできない業界もあります。
今度は業種について話します。正直業種は職種に比べて、そんなに重要ですが、絶対にこれはやめといた方が良いという離職率の高い業界を書いておきます。
離職率の高い業界の共通点
離職率の高い業界は、残業時間が長かったり、休日がない割に、給料が安い業界です。
確かにコンサルティング業界などは、残業時間も長いんですけど、その分給与が高いんで、離職率がかなり大きくなるみたいなことはないんです。
しかし平均残業時間が70時間とか、80時間あるにも関わらず、給与が少ないし、上がる見込みがない業界はどんどん人が辞めていきます。その業界に入るということは、世間的にかなりのブラック企業に入る可能性が高いわけですから、なるべく避けた方が良いです。
職種、業界会社選びについて詳しく知りたい方は、以下の記事を読んでください。
女性フリーターが就職する際には、子供を産むことを前提にキャリアを考えましょう。
子供を高校まで育てるのには、2000万円かかります。このお金を集められますか?
以下の数字は、ベネッセ教育情報サイトが子どもが生まれてから、高校、大学に行って社会人になるまでにはいったいどのぐらいのお金がかかるか計算したものです。

内訳は養育費と教育費です。
養育費というのは、服とか食事代とかそういった類の生活にかかるお金です。 教育費は、主に小学校から高校、大学までの学費です。
養育費は、生活に必要なお金なので誰でもある程度同じで、1680万円です。
しかし教育費は、国公立に行った人と私立に行った人では、かかるお金が全然違います。
全部公立で高卒だと500万円、大卒で、幼稚園から大学まで国立だと1000万円です。
養育費と教育費を合わせると、高卒でオール公立の子供1人育てるには、2200万円必要です。大卒でオール公立だと2600万円です。このお金を夫婦で集めないといけません。しかもこれらは、養育費と学費など子供を育てるためのお金です。
住居費である家とかマンションとか買ったら、これに何千万かがプラスされます。家賃が8万円くらいのところに住んだって、1年間に100万円抜けるわけで、子供が20歳になるまでには、2000万円くらいかかります。そうすると最低4000万円くらいは、ためないといけなません。
このお金について夫婦でもめます。最初は好き同士でも、色々なことで揉め始めて、本当は離婚したいけど、お金がないから別れられないなどに発展します。可愛くて、可愛くてたまらない自分の子供と自分が好きで結婚する旦那の両方を大切にできるキャリアの歩み方が大切です。
そういった結婚後も考えたキャリアの歩み方を知りたい女性は、以下のページを見てください。女性が就職する際に大切なことが載っています。
高卒フリーターが面接をうける際には、企業が求めていることを察して話してください。
社会人経験が多くないフリーターに企業が求めること
フリーターに社会人経験や業務にまつわる知識・スキルがないことは、企業の採用担当者も分かっていますし、企業もそこには期待をしていません。企業の採用担当者がフリーターに期待しているのは、入社後に成長して、企業の利益に貢献してくれる人材になるかどうかだけです。
したがって企業がフリーターを採用する際に重要にしているのは以下のようなことです。
- 出来る人の意見を素直に聞け、成長出来るポテンシャルを持っているか?
- 入社意欲が高く、入社後に辛いことがあっても頑張れる人材か?
- 企業で実際に働いても、周りの人や求職者自身に良い影響があるか?
もちろん企業によって、細かな採用基準は異なりますが、多くの企業採用担当者が共通して、チェックしているのは上記のようなものです。
社会人経験のないフリーターに、成長スピードや伸びしろを期待している企業が多いです。したがって大切なことは、今までどうだったかではなく、今後どうなりたいかです。
次には、面接でフリーターがよく聞かれる質問に対する回答例を話します。
質問① なぜ就職をせずにフリーターをしていたんですか?
面接官の意図

回答の方向性
フリーターをしていた理由を正直に伝えましょう。やりたいことがあった場合でも、なんとなくフリーターをしていた場合も正社員を目指すようになったきっかけも伝えると良いです。そうすれば働く意欲が今現在強くあることが面接官に伝わります。
面接での解答例(やりたいことがなかった場合)
高校を卒業した当初は、やりたいことが見つからず就職しませんでした。
それから飲食店のアルバイトで生計を立てていたのですが、次第に仕事に対する楽しさを感じ始めました。そこで、もっと責任のある仕事がしたいと思い、正社員として就職活動を始めることにしました。
面接での解答例(やりたいことがあった場合)
高校時代にバンドを組んでいたので、就職活動は行わず、フリーターをしながらプロミュージシャンを目指しました。しかし、フリーターを続けるうちに、いずれは結婚をして家庭を持ちたいと思い、今のままでは生活をしていくことが経済的に難しいと実感しました。そのような経緯から、正社員を目指した就職活動をはじめました
質問② フリーターから正社員を目指そうと思ったのは、なぜですか?
面接官の意図

回答の方向性
ここで大切なのは、フリーターにはもう戻る気がないと伝えることです。伝える際にどのような経験をして、どのようなことを感じて正社員になろうと思ったのか伝えると良いです。
面接での解答例
正社員になりたいと思った理由は、経済的に自立をしたいと思ったからです。
フリーターをしていた間も親に援助してもらっていました。しかし私の年齢だと周りの人が自立した大人になっていて、正直自分が情けなくなりました。それで私も立派な社会人になって、自立したいと思いました。それで親にも恩返ししたいですし、将来は自分も両親のような立派な親になりたいと思いました。
面接で上記以外の質問でどのようなことが聞かれるか気になる方は以下の記事を参照してください。
フリーターを続けることメリットとデメリット
フリーターのメリット
メリット ① 自分の時間をたくさん持てる
アルバイトは、正社員と比較して時間の融通が利きます。
正社員として企業に就職した人は、毎日決まった時間に出社して、定時を過ぎてもその日の仕事が終わるまで帰宅することは出来ません。一方、フリーターの労働時間は、シフトで管理されているため、自分が働きたい時間を自由に決めて働くことが出来ます。
また休みに関しても、正社員は有給休暇を取得しない限り、休日は土日と祝日、そしてお盆の期間や年末の長期休暇くらいしか休みがありません。 一方フリーターは、シフトを減らすように頼めば休めます。
メリット② 若いうちは、責任の割にお金がもらえる。
フリーターの方でも、アルバイトで月に収入が20万円くらいの人もいます。
就職しても、中小企業だと、給料の手取りも20万円程度です。残業や新しい人間関係、厳しい責任などを考えるとアルバイトの方が、気楽で給料も多いです。
しかもアルバイトの方が、高いレベルの経験、スキルを求められないので転職も簡単です。正社員になったら次の会社に転職するのは、大変です。
実は、短期的な視点でから、フリーターを見ると悪い選択肢ではないです。
フリーターのデメリット
デメリット① 収入が少ない
以下の図は、厚生労働省が平成29年に調査した雇用形態による賃金の違いです。

アルバイトの人は、10年後、20年後にも年収は、変わらないですが、正社員は、年収が倍くらいになっています。
フリーターのままだと学校で同じクラス、同じような奴だと思っていた人が、数十年後に再開したら自分の収入の倍近くあったりします。相手は、家族、家、車持ってたりするけど、自分は何もないとなると結構きついと感じると思います。
デメリット② 雇用の安定度合いも世間体も良くありません。
アルバイトは、有期雇用なので解雇することが簡単です。しかし正社員だと無期雇用なので、簡単に仕事を解雇されることはなく、生活が安定します。
例え、解雇されるにも、雇用保険がついてお金がでます。倒産などで、辞めざるを得なくても、失業保険でお金が出ます。もしもの時にも安心です。
また正社員は、アルバイトと違い、社会的にも認められています。フリーターだと社会の中で積み上げたものが正社員と比べて小さいので、社会から段々、相手にされなくなっていきます。 自分をさげすんだ目で見られたくない人は、アルバイトではなく、正社員になる日が来ると思います。
フリーターの末路が気になる人は、以下の記事を読んでください。
高卒のフリーターは、早く就職先を見つけないとやばいです。学歴より年齢が大切です。
フリーターを長く続けると就職出来る可能性が減ります。
フリーターの人は、時間と共に企業へ正社員として、採用される可能性は、どんどん減っています。
下記の図は、労働政策研究・研修機構(JILPT)で行われた第4回 若者のワークスタイル調査です。フリーターをいている期間と正社員へ転職した人の割合を調査した結果です。

男性、女性、共にフリーターの期間が長いとフリーターから正社員へ転職できる可能性がどんどん減っています。
この理由は、企業の採用担当者は、あなたの年齢と経験、経歴を見ています。
企業は、フリーターの仕事を社会人としての経験とみなしていません。なので、企業がフリーターを正社員で採用する際には、新卒の採用と同じく、あなたが正社員へ転職したら成長して、企業の利益に貢献してくれるかを見ています。
企業が求めることが成長である以上、年齢が若いほど社会人(正社員)としての意識が高いと捉え、企業は歓迎します。したがって、フリーターが正社員の求人に応募するなら早くしたほうが良いです。
詳しい就職活動の仕方は以下を参考にしてください。
高卒のフリーターは、大卒のフリーターより就職で有利です。
高校を卒業したフリーターも大学を卒業したフリーターも社会人としての経験がないので、 ポテンシャルでの採用になります。
ポテンシャル採用されるために必要な事は、「年齢が若い」+「社会人として活躍するための最低限の能力がある。」+「成長意欲が強く、入社後に活躍できる可能性が高い」の3つです。
学歴や資格が凄かろうが、社会での経験はないため、ポテンシャルでの採用です。企業からは、向上心が強くあるが最も重要です。
向上心は、意識の問題です。
では、大卒のフリーターと高卒のフリーターでは、どちらの意識が高いでしょうか?
企業からみると、まだ10代の時点できちんと将来を見据えられていなかった(=フリーターになった)ことは、ある程度仕方がないことだと思われます。
ただ 大学を卒業しても、将来を見据えられずにフリーターになってしまったことは、企業からすれば問題だと思う人が多いです。
そのため、「高卒フリーター」に対する採用担当者の印象は、実はそんなに悪くはなく、大卒とも十分に張り合えます。ただ正社員として就職するには、条件があります。正しいやり方で就職活動に臨めばということです。