既卒が正社員になる道は、厳しいですが、就職できないということはないです。


確かに既卒の就職は、内定率が新卒の半分なので厳しいです。

以下の図は、2018年度マイナビ大学生内定率調査の結果です。
新卒、既卒に、8月の時点で内定があるかを聞きました。

引用 マイナビ

新卒は、8月の終了時点で、約8割の人が企業から内定を頂いて、企業の正社員への就職に成功しています。一方、既卒の人は、約半分の45%の人しか企業から採用されていません。かなり就職率が落ちています。

就職が中々上手くいかない理由に、就職活動のやり方が分かっていないということがあります。就職活動の仕方を知りたい方は、以下のページを参考にしてください。

既卒で就職が中々決まらない人の特徴

理由① そもそも行動量がすくない

既卒になるとうけられる企業の数も減るし、既卒っていうレッテルを張られて就職が難しいという人がたくさんいるんですけど、単純に行動量が足りないという可能性があります。2018年度マイナビ既卒者の就職活動に関する調査から引用しながら、そのことについて説明します。

既卒の中には、新卒で就職活動をして、内定がある人もない人もいます。新卒で就職活動をして既卒になった人に就職活動の反省点を聞いてみました。その結果が以下です。

「やりたいことが明確でなかった」、「業界、企業研究が十分でなかった」、「面接対策が十分でなかった」などの努力不足、準備不足を課題に挙げる人が多いです。ということは、新卒の就活よりも既卒の就活でさらに時間をかけて、頑張らばないといけません。

希望の職種、業界を絞りすぎたという方も既卒になったら、さらに広い選択肢で就職活動をしないといけないわけですから、既卒の就活より行動量は増えるはずです。

しかし既卒で就職活動をしている人の6割は、新卒と比べて行動量が増えていないのです。
それが以下の図です。

理系、文系、男女を合わせた全体で見ると、新卒に比べて行動量が増えたが19.2%、新卒に比べてやや増えたが24.9%、変わらないが18.8%、減ったは合計37.1%です。

正直これは、努力不足なのでしょうか?
しかも既卒者は、新卒の人より就職活動をしていません。

以下が新卒、既卒の活動量の比較です。

緑色が新卒(2019卒)で、赤が2018年卒、青がそれ以上前に卒業した人です。企業へのエントリー数、企業の説明会数、エントリー数のどれも減っています。既卒の方は、就職をする際に、行動量ではなく、精度の高い就職活動をしていると思う方もいると思いますが、それは、違います。

先程も言いましたが、新卒は、就職率が83.4%で、既卒は、45%台と低いです。したがって、既卒の就職率が低い理由の1つには、新卒の方と比べて不利な立場にいるにも関わらず行動していないということがあげられます。

もし既卒期間が長かったりして、自信がないのであれば、就職支援を頼むと良いです。そうすれば、就職活動の支援をしてくれますし、同じような立場で頑張ろうと思っている人にも出会えます。効率的な就職活動のやり方を知りたい方は、以下のページを参考にしてください。

理由② 既卒になった理由、空白期間の説明が上手くできない

既卒の方は、「既卒になった理由は何ですか?」、「既卒の期間何をやっていましたか?」などのネガティブ質問をしてきます。その時の返答で苦労する方が多いです。

そもそも社会人経験のない既卒に企業が求めていることとは?

実は、既卒者には社会人経験や業務にまつわる知識・スキルがないことは、企業の採用担当者も分かっていますし、企業もそこには期待をしていません。企業の採用担当者が既卒に期待しているのは、入社後に成長して、企業の利益に貢献してくれる人材になるかどうかだけです。

したがって企業が既卒を採用する際に重要にしているのは以下のようなことです。

  • 出来る人の意見を素直に聞け、成長出来るポテンシャルを持っているか?
  • 入社意欲が高く、入社後に辛いことがあっても頑張れる人材か?
  • 企業で実際に働いても、周りの人や求職者自身に良い影響があるか?

もちろん企業によって、細かな採用基準は異なりますが、多くの企業採用担当者が共通して、チェックしているのは上記のようなものです。

過去に良くない出来事があるなら、それを正直に認め、反省し、どのような行動をとっているか説明することが大切。

既卒になった理由は、公務員試験を受けていたとか、就職活動に失敗したとか、起業をしていたとか様々あると思います。どうして今までやっていたことを辞め、就職へ切り替えたのか?、大きな実績を残せていない場合、その期間に対して思うことは何なのか?などの話は、面接官にとっても重要な話です。

誇れるような実績がある場合を除いて、大切なのは挫折した経験を認め、これから良くしていきたいと思っているかが問われています。

既卒の面接についてさらに詳しく知りたい方は、以下を参考にしてください。

理由③ 大手企業に固執する

新卒で就職活動をするのと既卒で就職活動をするのは、基本的に全然違います。新卒では、基本的に若手の人材を大量に抱え込む一括採用が基本になります。大企業、中小企業、ベンチャー企業が一気に採用を始めます。

一方既卒の採用は、新卒採用で十分な人材を確保できなかった企業や新卒入社した人が辞めた企業が採用活動をします。したがって人気の大企業に既卒で入るのは、よっぽどの事情がないと厳しいです。

新卒の就職率が上がっても、大手企業の求人倍率は変わらない。

既卒の人でも就職はできます。ただ大手企業は難しいと思います。以下はリクルートワークス研究所が発表した従業員別求人倍率の違いです。

2020年卒の人は、2019年卒と比べて求人倍率が下がっています。とはいえ従業員数が300人未満の中小・ベンチャー企業は、求人倍率が8.62です。どういうことかというと求職者1人につき、内定が 8.62 社あるのです。すなわち7社~8社は、既卒枠になります。

しかし従業員数が300人~999人だと1.43、1000人~4999人だと1.22なので、既卒に出回る求人数はかなり少ないと言わざるおえません。求人倍率が1.5で計算しても大手企業3社中、2社は新卒で採用を終えています。ここに多くの既卒が群がるという構造です。

既卒から大手企業に入社するのは、かなり難しいですが、どうしても大手企業に入りたい人は、以下のページを参考にしてください。

既卒は就職支援をしてくれるハローワークかエージェントがおすすめです。

既卒の人が就職する際には、ハローワークかエージェントがおすすめです。どちらも求人選びの方法から書類選考、面接対策までをも無料でしてくれます。

既卒で就職活動をしていると、中々周りに悩みを相談できない人も多いです。やはり既卒特有の悩みってあると思います。同じような経験を持っている人も少ないし、社会人の友達に就職の相談をするのも気が引けると思います。そういう人でも気軽に行けるのが、 ハローワークやエージェント です。

ハローワークとエージェントの違い

ハローワークは、公的な就職支援サービスです。一方エージェントは、民間の就職支援サービスです。

ハローワークとエージェントの大きな違いに、求人掲載料があります。企業が求人を出す際に、ハローワークは、無料で、エージェントは有料です。この違いが大きな差を生み出しています。

ハローワークは、よくも悪くも求人の質がバラバラです。たまに優良企業が、無料だから出してみるかくらいの気持ちで、求人を出す場合もあります。しかし採用されるかは、別な話で優良企業の採用ハードルは高いです。

そうなると中小、ベンチャーなどそこまで人気がない企業へ就職するのが現実的です。ただこれらの企業は、本当に玉石混合です。企業というのは、そもそもサービスや商品を売って、お金を儲けています。その中から給与を従業員などに払っています。

ハローワークに掲載している企業の中には、ハローワークにしか求人が出せない儲かっていない企業もあるのが事実です。そういった企業が悪事を働かすこともあります。なので注意が必要です。

以下は、NHKが報道した求人トラブルです。

求人情報と実態が全然違うと報道されました。
私のもとにも、中退後に就職活動をして正社員で入社したのに、実はアルバイトだったということも聞きました。なのでハローワークよりエージェントの方が良いと思います。

エージェントは、ブラック企業を排除してくれます。

民間のエージェントは、ハローワークと違い企業の求人掲載料が有料です。したがって、ある程度のレベルの基準で、ブラック企業をフィルタリングします。

エージェントによっては、エージェントの価値を上げるために徹底的に、ブラック企業をフィルタリングしているところもあります。なのでエージェントを利用した方が良いでしょう。しかし地方の方は、求人がないかもしれません。

以下がエージェントの対応エリアです。

エージェントの対応エリア 

サービス名対応地域
DYM就職 東京 神奈川 千葉 埼玉 北海道 宮城 神奈川 愛知 大阪 京都 神戸 三重 愛媛 岡山 広島 福岡 熊本
ウズキャリ 東京、大阪、横浜、名古屋、福岡 、沖縄
(上記の6都市で就職するなら、電話・skype相談でも利用可)
ウズカレ東京
就職Shop東京、埼玉、千葉、神奈川、兵庫、大阪、京都
ハタラクティブ東京、神奈川、大阪、名古屋、福岡
いい就職ドットコム 東京、大阪、名古屋、横浜
上記以外の都市でも、電話相談が出来れば使えます。ただ求人が少ないので、他のエージェントが使える人は、そちらが良いです。
ジェイック 東京、千葉、神奈川、埼玉、宮城、愛知、大阪、兵庫、京都、福岡、広島、北海道

基本的に、エージェントは東京、大阪、名古屋、福岡にあります。いい就職.comは、地方でもOKと言っていますが、本当に求人があるかというと微妙です。ただ1度チャレンジするのも価値があると思います。

エージェントの選び方、おすすめのエージェントも紹介しているので、以下を参考にしてください。

最後に大切なのは、行動力です。最後まで諦めない姿勢が内定につながります。

既卒になると、仕事をしているわけでもないし、学生でもないから、世間から隔離されている感覚がある人もいると思います。また自信を失って、何をやっても上手くいかないのでは?と思う方もいると思います。ただその状況を変えるには、とにかく行動をするしかありません。

なるべく早めの行動が良い就職先を見つける最善の方法です。例えば、営業職で実績を出してから、更に難易度高い営業職に行く場合は、実績をアピールするので年齢は関係ありません。

しかし未経験職種へのチャレンジの場合、ウリにするのは若さと意欲です。また新卒と違って、既卒、第2新卒の就職、転職にすごく有利な時期はありません。あなたが今日何もしなかったら、これから先の人生今以上に就職が有利になることはありません。